MONTHLY REPORT · 2026 年 5 月号
DSS2.0 を中堅企業の「現在地マップ」として読む
AI/DX 現在地レポート ・ 公開 2026-05-11
「AI を導入したのに、社内に浸透しない」という相談が増えています。今号は、景気の数字を並べる代わりに、経済産業省・IPA の DSS2.0(デジタルスキル標準 ver.2.0)を中小企業の言葉に置き換え、自社がいまどこにいるのかを、役割の面から読んでみます。
今月の DSS2.0 翻訳
今月の DSS2.0 翻訳:DX を進めるのは、経営と現場の「橋渡し役」
DSS2.0 は、もともと大企業の人材育成のために作られた標準です。中堅企業がそのまま読むと、「専門職をそろえるのは無理」で終わってしまいます。役割を機能に分けて読み直すと、足りないのは人数よりも、経営の狙いを業務・データ・AI の形に置き換える人だと分かります。私たちはこの人を「橋渡し役」と呼んでいます。AI が社内に広がるかどうかは、ツールの数より、この橋渡し役が社内に一人でもいるかで変わると考えています。
この観点で、自社の現在地を 5 分で診断する
「推進体制・定着」を含む 5 軸で、自社の現在地を数値化します
今月スポットライトする役割(DSS2.0)
自社に置く役割と、外から補う役割から、現在地を読む
ビジネスアーキテクト
中小企業で言うと:経営の狙いを、業務・システム・PoC の形に落とし込む人。
なぜ今月:「AI を入れたのに浸透しない」会社に、最初に要るのがこの役割です。経営の狙いを業務や PoC の形に落とす人が一人いるだけで、導入がうまくいく割合が変わります。
最初の一歩:社内の改善テーマを『業務・データ・人・システム』の4つに分けて棚卸しする。
今月の論点
AI 導入の予算は取れたのに、社内に広がらない。そんな相談が増えています。Lab で見ていると、効き目を左右しているのはツール選びより順番です。経営の狙いから業務、データ、AI へと置き換えていく役割が社内にあるかどうかで、結果が変わっています。
本レポートの読み方・出典
このレポートは、経済産業省・IPA などの公開資料をもとに、中小・中堅企業の経営の現場向けに FiveVai が読み替えたものです。公的な資料の要約というより、自社の現在地を考えるための、実務に寄せた読み替えとしてお届けしています。
- 経済産業省 公開資料
- IPA デジタルスキル標準(DSS2.0)
- FiveVai 社内 PoC 観察ログ
数値・制度・定義は、出典の資料を優先してください。FiveVai の見解は、実務に当てはめるための解釈として載せています。